オタク未満ブログ

陰パチェンス

陰パちぇという実在する人間について考察


陰パ、28歳既婚女性、ガキ丸を育てている


ここでは、陰パの幼少期、現夫との出会い、結婚、出産について列挙する。
恋愛対象がネット上の男だったポタクの女こと陰パが、現存する男と共に過ごすようになった奇跡(ヒストリー)を語りたい。

陰パのことに興味関心があるぽ前ら、聞こえますか?オレからぽ前らへの鎮魂曲(レクイエム)です。



●陰パの幼少期〜学生時代

陰パは、太っており顔面も醜く強欲なため、彼氏がいなかった。
大学までずっと共学でクラスには男もいたが、そこまで仲良くすることはなく、女ポタク仲間もポタク談義に花を咲かせていた。

陰パ自身には難があるものの、学生時代から周りの人達には恵まれていた。
ポタクだからとイジメられることもなくハブられることもなく、楽しく学校生活を過ごしていた。

幼いころから人間への執着は薄く、他人と自分の区別がハッキリと付いていたと思う。

他人に期待して期待が裏切られたと怒ることもなく、他人に何かを期待することがなかった。そのため誰かと喧嘩した記憶がほとんどない。

喧嘩するくらいなら機嫌良く過ごしたいし、喧嘩せざるを得ない関係性になる前に、その人間と距離を置くようにしていた。
良い意味でも悪い意味でも、他人に対してリソースを割くのをセーブした生き方をしていた。

どうしても手放したくないわずかな人間だけ、険悪な雰囲気になったとしても、自分の意見を言うようにしていた。
長い間、陰パと仲良くしてくれている人には感謝の意を述べたい。本当にありがとうね。

そんな中で、ポタクである陰パは、歌い手()に恋をしてネット上で疑似恋愛をするようになった。
ネット恋愛は、自分が時間をかけたい時にかけ、面倒くさい時には手放し、なんとまあ自分の主体で物事を進めることができる都合の良い趣味だった。

まともな周りの友人たちは、現実の男と恋愛をしていたのに、私はそれをせず"逃げ"ていたのだ。
今になって分かるのは、時間を有効活用せず、ネット上の疑似恋愛に浸って、現実の異性と交際することから逃げの姿勢をとっていたということである。



●現夫との出会い

そんな人間関係を省エネで生きてきた陰パも就職し、納税者になった。

正直なところ、結婚や出産、子育てについて、何も考えていなかった。
出産に関しては年齢制限があることは分かっていたが、それでも30代半ばまでには産みたいなあ、ぐらいでしか考えていなかった。

男に対して、現実世界で相対していくことになったきっかけは、就職した部署に若い男がいなかったことである。

陰パは学生時代に恋人がいなかったため、せめて社会人になったら職場の人と恋愛して〜など考えていた。
しかし、1番年齢が近い人が30代女性(既婚子持ち)、男性で1番年齢が近いのが40代(既婚子持ち)という平均年齢40〜50代(ほぼ再雇用の60代)の職場に配属された。
20代もしくは独身は、陰パしかいなかった。

これはいけない、このままでは恋愛などもっての外である。
おじいちゃんたち(再雇用の方々で20代の陰パは孫世代のためかめちゃくちゃ優しい)に甘やかされ恋愛が遠のいていく、と危機感を覚えマチクソアプリで男を探すことにした。

陰パはよく言えば慎重派、有体で言えば小心者である。
体は一般女性より2回り以上デカいものの、男に腕力で勝てるほど強くはない。
そのため、マチクソアプリではメッセージのやり取りはするものの、変に体の関係を匂わせてくるやり取りがあるとすぐにブロックしていた。

そんな中、現夫は陰パの3歳年下で、マチクソアプリで対面した唯一の男である。

現夫の第一印象は、人相が悪く、体格は縦にも横にもデカい。殴られたら逃げきれるか微妙な線で、怖かった覚えがある。
特に目つきはサンリオの「バッドばつ丸くん」にそっくりである。夫の外見を誰かに伝える時にはいつも、太ったばつ丸くんと伝えている。
以下、現夫については「やつ丸」と記したい。

やつ丸は、ザ王道の理系男子で全く女慣れをしていなかった。
彼女ができたことがないなど言わなくても分かるレベルで、女性と話したことがないのがすぐに分かった。
もちろん私も男性に慣れていることはないが、一対一で話すことにここまで臆病になれるのかと驚いた記憶がある。

そして陰パは、童貞が好きである。
スマートな対応ができる男よりも、モサっとした鈍臭い男の方が好きであった。
やつ丸がそうであることがすぐ分かったので、こいつと絶対付き合う逃しはしない、と決意した。

その後、普通に付き合うことになり、陰パ25歳、やつ丸23歳でお互い社会人だったため、体の関係になるのはすぐだろうと思っていた。

が、やつ丸はなかなか手を出してこなかった。

年上でポタクの陰パは、なんとか若作りするために体のラインがでるニット(太っていたから肉乳だけはあった)を着て若作りアピールをしていた。
その時に胸を見ていることに気づいていたので、なぜホテルに行こうと言えないのか、と疑問に思っていた。

後々、やつ丸に聞いたところ、私の貞操観念がしっかりしていそうで、なかなかそういう雰囲気にならなかったから言い出せなかったとのこと。
そういう雰囲気になるのを待つんじゃなくて、そういう雰囲気にするのが大人の男だろうと思ったが、思うだけにして口には出さなかった。

その後いろいろあり、ホテルに行くことになったものの、陰パが処女のため挿入まで至らず、やつ丸は陰パの肉をずっと揉んでいた。
乳を揉むならまだしも、腹肉、背肉、腕肉、足肉をずっと揉んでいた。それはハンバーグになるかのように揉まれていた。

そこで、ああこいつはデブ専なんだな、と理解した。

マチクソアプリでデブ女をいいねしているのだから、デブ専なのは当たり前だが、それに気づけたのは付き合って半年経ってからだった。



●結婚、出産について

やつ丸と付き合って約2年で、結婚することになった。

私は物事を決定するのに恐ろしいほど時間がかかる。
決断を下すのを先送りにして、永遠にその物事について思考するのが好きなのだ。

それに反して、やつ丸の意思決定は早かった。
何事もまずやってみる、が先に来るようで、結婚することも、私には考えられない早いスピード感でどんどん進んでいった。
自分では決められない性質なので、物事がどんどん進んでいくのはなかなか無い経験で面白くもあった。

だが、1つ問題があった。
挿入ができないのである。

結婚するなら子どもが欲しいと思っていたので、陰パにとっては大問題である。
当時は、挿入しなくても妊娠できるシリンジ法や体外受精などを調べて安心するのを繰り返していた。

挿入できない理由は、やつ丸のやつ丸が割と大きめなのと、私の膣口が小さく、挿入時に入り口が引き攣れるような痛みがあったからである。

痛い、もう嫌だ、けど子ども欲しいからがんばる、痛い!死ね!殺す!!
を繰り返し、紆余曲折を経てなんとか挿入することができた。

入り口側は鋭い痛み、奥側は鈍い痛みで、気持ち良くもなんともなかったが、ああこれで不妊治療に高い金を出さなくても妊娠できる可能性ができた、と安心したのだった。

私の母が8年間不妊治療をしていたこともあり、妊娠するのに最低でも1年はかかると思っていた。
また、不妊治療することになると何故か思っていたため、早めにどこかの婦人科で検査しようかとまで考えていた。

なんの根拠もない考えであったため、生でするようになって約2ヶ月で妊娠した。
思ったよりも早い妊娠だったので驚きが先に来た。
2本線の妊娠検査薬をやつ丸に見せると、すごく喜んだので、ああこれは喜んでいいのだな、と他人事のように思った記憶がある。

その後は、悪阻で休職・入院、出産直前まで無理をするとすぐにゲロを吐く体質になるなど大変な思いをした。
紛れもないデブだったのが、妊娠による体調不良で、"ぽっちゃりさん"くらいにまで体重が落ちた。
結果、妊娠前から約4キロプラスで出産することになった。ガキ丸が約3キロだったので、そこに羊水・胎盤の重さを入れると、妊娠前よりも痩せた状態になっていた。

通っていた産院が、太り過ぎたら安全のため別の総合病院に強制送還するという方針だったため心配していたが、なんとか追い出されずに済んだ。
ゲロ吐く苦悩に苛まれながらも、そのことだけには感謝している。

ガキ丸を妊娠している間や産んでから、周りの人の多くが喜んでくれている。
赤ちゃんの存在は、ここまで周りを明るくするのだと思ってもいなかった。

ガキ丸への感情は、死なせてはいけないという責任感がまず先に来る。
インコの雛を育てるような、ただ愛おしい、という感情が持てないのだ。

自分の人生を他人事のように歩んできた陰パも、さすがに子どもを産んだからには他人事ではいられないなと自覚し始めた。
心からの恋人であるボタンインコのボタンへの恐ろしいほどの執着心とはほど遠い感情を抱きながら、ガキ丸を育てていくしかないのだと思っている。

それが正しいのかどうかは、私にはまだ考察できていない。
陰パの今後の人生に乞うご期待。


死にたくないなら推しとの距離感を見誤るな

平素より大変お世話になっております。
陰パです。

ここ数日、推しに対して大きな勘違いをしておりましたことを、この場を借りて深くお詫び申し上げます。


誠に申し訳ございません。




恥ずかしい。



まずこの言葉を自分の体中に貼り付けて、呪い殺してほしい。
耳なし芳一厚顔無恥ver.として、顔面だけ切り取って国立恥ずかしい博物館に飾ってくれ。

私は推しに対して、大きな大きな勘違いをしていた。
勘違いではなく、傲慢さだと後々に気付くのだが、もうそれは身も捩れるほどの馬鹿な勘違いをしていた。


推しは今年の4月から、とあるネトゲのPR大使として、ファンの人々と共同で敵を倒したり、ギルドを作りそこでファンと交流したりする仕事をしている。

彼は元々ゲームが好きで、ゲーム実況をYouTubeに投稿していた。
おそらくその繋がりと、彼が過去そのオンゲをしていたことからPRの仕事を得たのだろう。


勘の良い方、わかるでしょうか?

陰パは数年前、ゲーム実況者(歌い手)に恋をしていました。
ガチもガチのガチガチ恋でした。
四半世紀生きてきた女の恋は、ネット上の恋愛に収束したのです。

ネット上の恋愛って良いですよね。

自分の醜い姿も相手には見えませんし。
自分の歪んだ思考もタイピング途中で純粋な言葉に書き換えられますし。
ファンですよと人畜無害な顔をしながら、あなたのことを知りたいな、と好意を漂わせる控えめかつ欲望丸出しのメッセを打てば、ただのファンから一歩本人に近づけますし。
Twitterの裏垢で繋がれば、他の女とは違うという特別感を味わえますし。

おすし。


何よりネット上の恋愛は、インスタント恋愛だと思う。
ネットでは簡単に綺麗なイメージを手にできる上に、相手が好きそうな言葉や話題を選べば、それはもう簡単に相手から選ばれる確率がグンと上がる。
だから、己の身がどれほどだらしなくても、知識とリサーチ力さえあれば、近づくことができた。
陰パのいた界隈ではな、他は知らんけど。


死にたい。
私はもうネットで恋愛をすることはやめにしようと、(今もその消えた歌い手のことが好きで好きで仕方なくてやめられないが)、現実世界に息をする男を推せる幸せを味わっていました。


残念、無理でした。
だって、推しがネットやらゲームやら生配信やら、そんな昔の傷を抉り返してきたんだもん。
馬鹿な陰パは、過去のネット上の恋愛に今の推しを重ね合わせていました。


推しの本業は俳優である。
顔も美しく、体も健やかである。
陰パと違って、価値のある人間である。

もしプライベートの彼の前に存在しても、陰パは通行人でしかない。
クラスメイトにも同僚にも、ましてや友人にもなれはしない。
気の利いた言葉をかける機会もなければ、趣味や気の合う仲間にもなれない。
ただただ、太っただらしない女でしかない。彼の人生に影響を与えることは何一つないのだ。

しかしね。
しかしだよ、ネトゲでは陰パは可愛くて強い女の子で、彼は陰パのことを守ってくれる存在なわけです。

チャットで会話できたり、一緒にダンジョンを攻略できたりと、通行人Aだったのがネット上では友人かつ仲間になれるんです。
末恐ろしい世の中だな、こうして勘違い女が生まれる。

私は推しのことを、俳優ではなく、一緒にゲームをしたりプラベでも会話出来る存在だと認識するようになっていた。
悲しいことにそれは夢であることに気付いたのは、彼の本職に触れたからであった。


彼は俳優である。


現在、深夜枠のドラマに出演しており、ファンである私も御多分に洩れずリアルタイム視聴していた。
深夜1:00からの30分、私は推しの俳優としての姿を見ていた。

演技をし、セリフを言う口を見ながら私は何が何だかわからなくなっていた。
目の前にいるのは、俳優としての推し。
ネトゲにいるのは、推しそのものだと思っていた。


違う


推しは、俳優としての仕事も、ゲームのPR大使としての仕事も、私に見せている面はどちらも俳優、山崎大輝としてだった。
いつから勘違いしていたのか。
ゲームをするらいと君は、仕事であってプライベートの彼ではないと、どうして誰も忠告してくれなかったのか。
軽率にも勘違いしてしまったじゃないと、深夜に涙が流れ出てきた。


らいと君が身近な存在だと勘違いしていた。
山崎大輝は俳優であって、私の友人ではない。
俳優である彼を前に、私はただの通行人であることを思い出す。
触れられない・好かれないを良しとし俳優としての彼を応援していたのに、いつの間にかゲームを通して他のファンよりも近くの存在だと思っていた。
それが、俳優という彼の本業を見て、やっと目が覚めた。死にたい。悔い改めよ。


俳優は俳優として、舞台上の彼を推そう。
無闇矢鱈にオンゲや生放送で、彼に近づかないようにしよう。


今回、私が起こしたミスを恥じるとともに、二度と同じミスを起こさないよう俳優として応援できているか、定期的にチェックを行うよう改善いたします。

取り急ぎ、お詫びを申し上げます。


取締役 たいきママ(陰パ)



インコと生きるということ


私は鳥と生きている。
数年前、迷子のインコを拾ってから共に暮らしている。

小型インコが二羽。

レインボーセキセイインコのラムネ。
ブルーボタンインコのボタン。

今回は皆様聞きなれないだろうボタンインコの紹介をしたい。

インコやオウムは飼い主である人間と恋人に近い関係を築く。
特にボタンインコは、飼い主を恋人と認識することが多い。
つまり、私とボタンは擬似恋人ならぬ擬似恋鳥である。

私の恋鳥であるボタンインコは、ペンギンのような見た目をしている。まるでピングーである。

黒い顔、白い胸、青の体。

どこを切り取っても、美しい。
神様がデザインした生き物たちは、全て美しく命の尊さを感じることができる。
人間以外、全ての生き物は美しい。

見た目では、日本で飼育できるインコの中ではかなり可愛い部類に入るのではないだろうか。
陰パはボタンインコをこの世で一番可愛いと思っている。


ボタンインコは世界で一番可愛い生き物である。
見た目は可愛い。だが、見た目だけ可愛いのではない。

性格は最凶に最悪である。
ボタンインコと同じ小型インコには、飼いやすいとされるセキセイインコ(実は病気がちな個体が多く、最初の飼育には避けた方が良い)や、丸い体とカラーリングが豊富なコザクラインコなどがある。
その小型インコの中で、ボタンインコは性格的に最も飼育しづらい種類である。


まず、一対一でしか関係を築けない。
家族などで大人数で飼育するには相性が悪いインコある。
「全員大好きだよ〜ピョロロ〜〜」が基本のオカメインコとは、真逆である。
ボタンインコは「この人」と決めた相手にだけしか心を許さない。
この基準も曖昧で、何故、生活能力が最もない陰パに懐いたのか。自然界だと間違いなく死んでいるぞ、とキスをする。可愛い。

我が家のボタンは、陰パのことが大好きである。
手乗りインコであり、にぎころ(手の中に仰向けで寝転ぶ)もできる上に、頭や嘴を撫でても怒らずに喜ぶ。
とても出来たインコである。最高に可愛い。

ボタンインコは、お喋りは苦手な種類であるが、音真似は得意だ。
「ボタン!」
「ピプー!」
「ワハハハ、ヒーッ!(陰パの笑い声)」
「ゴクゴク(陰パが水を飲む音)」
「クチャクチャ(陰パの咀嚼音)」
「ブーーーッ(ダメな時の訂正音として教えたが、ボタンの中では嬉しい時の合図になっている)」
それ以外にも音真似を多く覚えている。どうしようもない程、可愛い。

しかし、その態度も陰パにだけで、他の人に対しては威嚇・噛み付く・大声で鳴きわめくなど、荒鳥となる。
頭が良いので、噛まないよう躾けることは可能だが、噛まないだけで懐かない。陰パが噛まないよと合図を出すと、噛まないように必死に堪えている。
必死に堪えてはいるが、丸いお目目は三角に吊り上がり、嘴も半開きで噛み付く気満々の表情をする。
悪魔の顔である。

次に、噛む力が強い。
文鳥や鶏などの突くことを特化した嘴ではなく、巻き込む力がよく働く嘴である。
噛まれた指には嘴による穴が空き、血が溢れ出す。噛まれた跡は、しばらくの間傷跡として残る。
パートナーとして認識されないと子供でさえも、手厳しく噛み付くだろう。そのため、ファミリー層にはオススメできないインコなのだ。

最後に、ボタンインコはワガママだ。
我が家のボタンは、己のことを姫だと考えている。
姫だから、遊びたい時に遊べないと怒る。
姫だから、人間と遊ぶのではなく、人間"で"遊ぶ。
姫だから、触られたくない人間に触られそうになると「無礼者!」と成敗(噛み付き)する。
姫だから、丁重に扱わないとすぐに拗ねる。

朝起きたらまず、ボタン様に挨拶をし、鳥籠の清掃を始める。そして、ご機嫌をとる。ここで、機嫌を損ねると一日中不機嫌になるので、朝のこの時間が重要なのだ。
恋人関係というよりも、主従関係の方が近いかもしれない。

列挙した上記の特徴から、ボタンインコの良い所をご理解していただけたと思う。


冗談はさておき、ボタンが最も可愛いのは、一途なのだ。
この一途な性格こそ、私がボタンを愛してやまない理由である。

私が長期旅行や研究などで家にいない間、私をずっと健気に待っている。
ボタンと暮らすようになって初めて家を数日開ける時があった。
10日間ドイツへ行き、帰って来た時には、私がいないストレスから声が出なくなっていた。ご飯もまともに食べておらず、私を見るとガリガリに痩せた体で必死に飛んできてしがみつき、一日中私から離れなかった。

寂しかったのだろう。

私も寂しかったよ、と泣いた。
そこから、私はボタンに忠誠を誓い、そして永遠の愛の契りを交わした。

だから、私は家に帰らないといけない。
と、職場で泣き喚いても誰も私を可愛がらない。


鳥になりたい。

接触イベに3人寄れば害悪の知恵


2019.03.24、大阪

唐突だが、ぃのぴろぴ氏のカレンダー購入イベントに参加してきた。
ぃのちゃんは、私の貯金人生を狂わせたあんさんぶるステ〜〜ジMoMの影片みか役である。
斎宮宗役は、言わずもがな私陰パの愛してやまない息子のたいきっく。(前回の記事参照)
つまり、Valkyrie役の2人に接触完了したのである。


前回の記事でわかるように、たいきっくのカレイベには単身で乗り込んだ。
しかし、今回のカレイベに行ったのは私1人ではない。

おい!!!!!
出たぞ!!!!!!!!!

友人E(ガキの頃からのダチ・強火情緒不安定女性)と友人C(友人Eの現場友達・男性器接触希望女性)を召喚。

今回はこの3人でぴろぴ氏の接触イベに参加した。

友人C・Eは他の俳優と接触済みであり、接触イベ処女はこの中に1人もない。
これが恐ろしいことを引き起こす。

処女でないため恥じらいがない。
陰パはまだ接触イベに対して、先っちょしか挿れたことがない半落ち処女である。
しかし、この害悪C・Eは接触イベ慣れしているせいで、キャバに通い詰めて汚い金を使うジジイ並みに肉体接触を望むのだ。

この2人は害悪なので、本当に腹がよじれ切るくらい爆笑の接触かましてくれた。マジ最高感謝だった。(本当にありがとうね)

今回のテーマは、友人2人の害悪接触レポを記録して後世に伝えよう〜〜です。
口約束の不確かな記憶は薄れるから、公文書は大切。つまり、この記事を害悪の証明書としてください。


まず、前菜として軽いものから。

陰パは、3冊券(チェキ、握手、カレンダー3冊)1回だった。
陰パの接触はスタンダード営業だったので、軽く紹介するだけして、さっさと次に移りたい。



陰パ「こんにちはー」
いの「こんにちは」

チェキ撮影(いのスタンダードがおがおポーズ)

握手しながらの会話
陰パ「みかちゃん可愛かったです」
いの「ありがとうございます〜(謎の関西風イントネーション)」
陰パ無言(言うことなくなった、、)
いの「またValkyrieをやることになったら」
陰パの動揺(キモオタ興奮で肉を震わせる)
いの「(目を合わせて)また観に来てくださいね」


目力に殺されるかと思った。
目デカイ、こわ、こわ。
足をガクガクさせながら階段を降りて妖怪キモオタその場から退散。

営業としてはかなり高得点じゃない?
いや、上から目線で申し訳ないんだけど、接触営業としては80点いってると思う。
キモオタの分析を聞いてほしい。

理由は3つ。

理由1:陰パがあんステから入った新規と見抜き、深い会話はせずに前の会話とリンクさせている点。(20点)

理由2:伝えたいこと(次も来いよという営業)を言う際、言葉だけでなく手を強く握ることで、処女陰パの体に印象付けようとした点。(45点)

理由3:陰パがキモオタでも、キモオタ対応をしなかった点。(500点)(山崎大輝〜〜〜〜お前も見習ってくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜すまぬ!!!!とか言うなよ、本当、接触イベで客困らせるレポ見たことないぞ。しっかりしてくれ、このままだと愛してしまう、、、、、)



撮ったチェキは怖くて見れなかった。
陰パ、顔デカ全一なので、わかりきった結果のチェキを見るのは怖かったのら、処女(おとめ)だから、、、。


友人Eの接触終わりを待ち、まずは友人Eと合流。

他人の接触レポを勝手にあげて良いものなのか知らんが、友人Eは前回の記事でも出したので良いと思う。
友人Cには断りを入れていれておく。すまぬ!!!!

そしてここに、笑いすぎたため記憶が飛んでいる部分・聞き違い・記憶の改ざんがあることを明記しておく。



まず、友人Eから。


友人Eは、いのちゃんのがおがおポーズがお気に召さなかっため、チェキ待機しているいのちゃんに向かって(テンション低く)

E「それ、いや(ちゃう、だったかも)」
いの「じゃあ何が良い〜?何でもするよ」(は?優しすぎん?陰パだったらこの女殴ってる)
E「かっこいいやつ(不機嫌に)」(殴って良いやつ)
いの:ぶりっこポーズをする
E「ちゃう(ご機嫌斜め)」(殴れ殴れ)
いの「あ〜、ごめんな」
いの:かっこいいポーズに変更




E「もっと好きにさせてください(小声)」
いの「(聞き取れず)え?」
E「もっと!!!!!!!!(大音量)」
いの「頑張るね〜(申し訳なさそうに)」


これを聞いた時、笑いすぎて接触イベの取れ高良すぎて死にかけた。
強気すぎん?顔の良い男に対して強気な女好き、、、。情緒不安定すぎてこわい。


そして、もう1人情緒不安定な女、友人C。


チェキ撮影
C「(スッと近くに寄って)ぎゅってしてもらっていいですか?」(死刑確定)(風俗チェキを求めるな)
いの「いや〜それはダメだから、ごめんね(申し訳なさそうに)」

死刑やな。小便器で大便するくらいやばい。
風俗チェキを求めるな。
ここ風俗ちゃうぞ。
風俗チェキはト●事務所だけや。


最後に、友人C・E2人で1冊券(握手のみ)連番で向かった。
(その頃、陰パは怖くて待機)


まず、友人C

C「握手しながら謝罪」
いの「あ〜そんな深々と〜〜」
C「何も喋られへんかった〜〜ぎゃはは!!!!!!!!(爆笑しながら友人Eに向かって)」

俳優に「深々と」と言わせる女こわい。営業職か?

続いて、友人E

E「朝ぶりで〜〜す〜(上機嫌オネエ)(Cの上下に揺れるお辞儀に笑いながら)」


いや、最悪すぎん?害悪やん?????ほんまにただの害悪。
まず、接触イベで俳優越しに前後で喋るやつこわい。何しに来たんや?

そして友人Cの恐ろしいところ、風俗チェキを求めたことよりヘドバンお辞儀をしたことに後悔している点。
いや、怖すぎん?普通、風俗チェキを求めてしまったことに謝罪するべきでは、、、?思考が怖い。最高や。


ノリで書いてしまったので、今回は身内記事です。すまぬ!!!
友人C・Eと、雰囲気だけでも伝わっていたら吉。



まとめ
・イベントには害悪を連れて行くのは、最悪で最高なので皆さんも節度を持って行動しましょう。

終わり

喪女が若手俳優の接触イベに参加したら、実況者と接触していた

2019年2月11日

タイトルと日付から、界隈の人には推測できると思うが、ブログの内容を単純にしないと陰パの思考力が追いつかないので、名前を出したいと思う。

本日、推しである山崎大輝のカレンダーお渡し会に参加した。

いわゆる接触イベントに参加するのは初めての陰パ。

事前に調べていると、カレンダーの発売イベントはその人によりイベントの内容が異なることしかわからなかった。

最悪や、時間の無駄、解散。

例えば、カレンダーを何枚買えばチェキが撮れるなど部数によって接触具合が変化するイベントや、事前にカレンダーをスタッフが配布しトークショーがメインのイベントなど多種多様である。

イベント数日前までイベント内容が読めず、「まあトークショーっしょ!たいきっく(友人との通称)のトーク楽しむか〜」と高笑いしていた。

が、スタッフからのイベ3日前の事前ツイートで、カレンダーのお渡しの際に

★直接プレゼントを渡すのは遠慮してほしい

★お渡しの際ウイルス感染予防のためマスクや除菌スプレーを使用することがある

の2点がアナウンスされた。

ここで、陰パは確信する。

これ、ガチガチの接触イベやんけ、トークショー違うがな………………。

即ち、死。

この事実に震えながら、カレンダーお渡し会と言う名の地獄へ赴く。

夜行バスで行ったのだが、その時に友人E(ガキの頃からの付き合い、陰パよりヤバイ)からのMoM感想が送られ、死ぬほど笑う。

テンション爆上げのまま、東京に向かう。接触とか怖くねぇし、と強気な陰パだったが、東京に着いた途端に本来のウジウジ性格が出てくる。

タイミング最悪すぎる。陰パは喪女である。

私は2部参加の立ち見だったので、かなり後ろの方でトークショーを聞いていた。

遠くといっても顔が視認できるほどの距離で、会場のキャパも少なかったので、非常に近かった。

ここでさらに鬱になる。顔小さ………なのにパーツ全て綺麗で………………配置も神の采配や………………。怯える。

1時間のトークショーが終わったら、カレンダーの直接お渡し会が始まる。

立ち見の人から舞台へ上がり、たいきっくからカレンダーを受け取り、少しお話ししてはけるようにスタッフから告げられる。

どう見ても、めっちゃ喋る時間あるがな…………………。

陰パの予想では、1言厳守(例えば、女「カレンダー発売おめでとうございます。」たいきっく「ありがと〜(フニャ〜)」)だと考えていたのに、明らかに2・3言みんな話してる。

あばばば、死。

そんな長く話すこと考えてないし、何より陰パ、男性恐怖症で、男体ユーザーを目の前にすると、自分がどう見られているか考えて鬱になり黙ってしまう。

お渡しの列に入る陰パ

死にたい

自分の前にいた人がお渡ししてもらっている陰パ

帰りたい

事前アナウンス通り、律儀にアルコール消毒をする陰パ

スタッフの次の方どうぞー、という声がかかる。

目の前に見る推し、最高に美しい顔をしている。

あ、かっこいい

身長高い(180センチ)

かっこいい………………

何より二重がくっきりしている……………二重……………………ほしい………………美しい二重……………………

たいきっく「はい」(カレンダーを手渡してくれる)(笑顔)(めっちゃ目を見てくる)(我の汚ねぇ二重を見るな)(死)

陰パ「……………っ宗くんを演じてくださってありがとうございます」(ボソボソオタク喋り)

私は見るからにオタクな容姿をしているので、現在公演中の「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Memory of Marionette〜」について話すしかないと思っていた。

たいきっくは、通称あんステ(MoM)の宗くん(陰パの愛おしい息子)を演じており、マジのマジで感謝を伝えたかった。

そして、あわよくば宗くんに対する考えを知りたいと思い、こう伝えた。

たいきっく「や、ぁ〜、ありがとうございますぅ〜」(謎のクネクネ)(目合わせてくれてたのに、これを言ったら目逸らして右下見てた)(愛おしい)(もっと自信を持て)

たいきっく「あ、こんな僕でね、あ、ね、すまぬ!ってね、ヌハハ」

浮かれポンチの陰パでもここで気付く。

これ、らいとやんけ。

山崎大輝ちゃう、実況者のらいとや。

(ワイ、お主の「すまぬ!」を聞くために、わざわざ大阪から来たんちゃうぞ!お前………らいとやな!やめろ!陰パはらいとアンチや!山崎大輝を出せ!)

流石に大阪から東京まで出向いて、らいとと接触して帰るのは不毛すぎたので、山崎大輝に戻って欲しかった。

陰パ「また見に行きます」

たいきっく「あ、ありがとうね〜〜うん〜」(いつもの可愛い言い方)(ここでやっと目を合わせてくれる)(山崎大輝)

長く時間取りすぎたと思って、デブがサッと動こうとする。

たいきっく「ぁ、気をつけてねっ!」

営業とわかっていても落ちました。

7/30の渋谷ライブ楽しみですね。行きます。

以上、さという話でした。

お役に立ったでしょうか?

これからも生き恥を晒していきたいと思います。

3月生まれの男の言葉に洗脳される


どうもこんにちは。男に依存する女こと陰毛パーマです。タイトルにあるように3月生まれの男について書いていきたい。

まず、ここで定義しておきたい言葉がある。
"3月生まれの男"は、陰パの中での幻想の男である。現実には存在しない男の話を以後の文章で書き付けていく予定である。
つまり、"3月生まれの男"というのは、皆様の関係者ではないことを予め明記しておきたい。その為「え〜、私の知ってる3月生まれの男の人は、そんなこと思ってないょゎら」と批判を受ける気はさらさらないので悪しからず。


結論から言えば、私は3月生まれの男が好きだ。
何故なら、3月生まれの男たちは、自己反省の言葉が美しいからである。

以後、論拠となる事象について理路整然と書き連ねていきたい。
と続けたいところであるが、私は言葉が支離滅裂にバラバラバラバラ…………飛び去る傾向がある。

実のところ私は最底辺大学の大学院生である。
研究について報告をしている際、指導教授には途中で遮られ、「貴女の論の進め方は、感情が先に来て結論を後回しにするから理解しにくい。対象者を把握した上で、論理的に述べなさい。」とお言葉鋭く、より一層の人間不信の種を蒔いていただき恐悦至極でございます、と逃避する日々である。ほぼ毎日、人格否定とも取れるスレスレのラインで教育的指導のお言葉でボコボコにされている。
このままでは私は文字も言葉も持たない人間になってしまうと、センチメンタルに恐れおののきブログを始めた。

「わたしはえらいんだ!もっとよくみて!」

と陰パの中の5さいのおんなのこが、承認欲求を満たす為に始めたのである。お付き合いください。



と上記のように、思考が散らかり本題に戻って来れなくなる。何が言いたいのか、何を明らかにしたいのかを、本人である私が忘れてしまうのだ。
おそらく、いや、かなりの確率で私には精神の発達に遅れがある。これについては、整理するために、また今度文字化していきたい。


本筋に戻ると、私は、冬が終わりつつあるもまだ春になりきらない3月という生命が芽吹く前の一瞬に生まれた男が好きなのである。
私が嗜好する男は悉く3月生まれだった。
理由を推察するに、幼少期のコンプレックスがあるからではないだろうか。
日本の義務教育において3月生まれは、頭脳・体力共に4月生まれと比較し不利な点が多数存在する。そのため、同級生と自分の体力を比べて、「ああ、これは腕っ節や体力ではこいつには敵わないな。俺は言葉で戦おう。」と、方向性を変え決心したのではないのだろうか、知らんけど。

その3月の男たちとは現実の男か、と問われればどう答えれば良いのか私にもわからない。
端的に言えば、アーティストである。アーティストの定義をよく理解していないが、芸術表現者と言えば良いのだろうか。私の言葉で言えば、神に近い信仰対象である。

彼らの生み出す言葉、リズムが何より心地よい。
否定的な言葉が、雨漏りのように屋根裏から柱をつたい床を濡らしていく、そんな生活の貧しさと愚かしさと優しさがある。私は彼らの腕や言葉や優しさの中で、ただユラユラ揺らぐだけの女でありたいと願うのだ。この浅はかな願望に全てを投げ打ちたくなる。

私は音楽に疎い。ここの拍子がどのように良いのか、ラストに向けての高まりがどう良いのか、などと正確に批評することができない。
しかし、私も二十数年自己否定に明け暮れた日々を送っていたある種の専門家である。それ故に、自己反省を述べる言葉の重さやそれとは反比例する軽やかさを理解しているという自負はある。
3月に生まれてしまった彼らの中から生まれてくる言葉は、ひどく重たく心を磨耗する強さがあるが、手で払いのければ粉雪のように軽やかに消えてしまう。そんな儚さ、危うさを兼ね備えている。
その言葉に私は生かされているのだ。


具体例を挙げよう。ここで、私の好きな男を1人紹介したい。


フラジール / GUMI - ぬゆり
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29610327?cp_webto=share_iosapp


ぐみちゃんである。そして、ぬゆりさんである。はたまた、私の信仰対象である。
私は前回の記事にもあるようにニコ動に愛を見出すナヲンなので、ボカロも大好きである。
公式ツイッターの情報を鵜呑みにすると、ぬゆりさんは3月14日生まれなのである。
ほら、3月生まれの男は良いと言っただろう。
他にも私が好きな男は、1973年3月6日生まれ千葉県出身職業アーティストや、前回の記事にした男は3月15日生まれなど多数あげられる。勿論3月生まれでない私の神も存在するが、それはそれこれはこれである。他所様の話をここでするな。

ぬゆりさんが紡ぐ言葉は、冬の朝を想起させる柔らかな冷たさがある。
真綿で首を絞めるような、という表現が私の中で最も納得できるものだ。

このフラジールは2018年夏現在、ぬゆりさんの投稿動画の中で最も再生数が多い。
私がこの歌を知ったのは、私の生への執着である歌い手のY氏(前回記事を御参照ください)が歌っていたからである。
Y氏は生き辛さを煮詰めたような歌い方をする。質素なコーラスの隙間から「ああ、この人は生き辛いのだろうな。私と同じだ。」と感じさせる闇さがある。
ぬゆりさんのフラジールにも、そんな生き辛さが詰め込み圧縮されている。

聴いていただけたら分かりやすいのだが、歌詞の冒頭から私はズボボボボと胎内へ回帰したくなった。




くしゃくしゃになった診察券を持って 
簡単な想像に日々を使っている
単調な風景にふと眠くなって
回送列車に揺られ動いている



カーーーーッこれこれこれ、とオッさんが仕事帰りのビールを腹にかっ込むように、私の精神の波長とぬゆりさんの歌詞の波長がピッタリ寄り添ってしまった。
私の中にストンと神様が降りてきたのである。
こういう信仰表現をすると怖がられるのだが、私はこう表すことしか出来ない。悲しくも言葉の知識がないのだ。

まず診察券、というワードに響くのは私の嗜好の源である。精神的な辛さを感じ生きる人間の貰う診察券はどの種の病院から出されるものか、想像に易しい。
しかし、よく考えて欲しいのはこの曲のタイトルであるフラジールの薬効である。先ほど述べた病院ではフラジールを出されることは殆どない。それならば、フラジールはどこで出されるのか。
知識のない私は検索し、理解し、そしてこの曲のテーマを私なりに把握した。しかし、そんな解釈はここでだらだらと述べる気は無い。私なぞの解釈を述べたところで、原作者であるぬゆりさんが一蹴すればそれで終わりなのだ。
頭の良い人が解釈や考察をすれば良い。私はただ、ぬゆりさんの言葉と曲調に溺れていれば良い。



プロトディスコ / flower - ぬゆり
http://www.nicovideo.jp/watch/sm32234716?cp_webto=share_iosapp


花ちゃんである。私は花ちゃんの声が大好きだ。
この不安定に揺れる声の終わり方や、ブチッブチッと切れる言葉の継ぎ方が好きなのだ。



どうか
もっともっと祈って 這い蹲って祈って
偶像なんか追い縋っていて
失っていろ 蹴落としていろ
作り上げた虚無に胡座をかいていろ




一瞬、ぬゆりさんを偶像崇拝するこの感情がバレたのかと背筋に冷たいものが走った。
胸の真ん中にこの言葉がグサリと突き刺さる。

ここから書くことは、頭のおかしい女の言葉だとスルーして欲しい。

精緻に記せば、私はぬゆりさんを愛してはいない。
私が好きなのは私であって、男ではない。私は3月に生まれた男を愛する女である私が好きなのだ。そのため、この心の中には男なぞ入る隙間もなく私の私に対する愛で溢れかえっている。
私の男たちへの祈りはただのポーズであり、心の底からの信仰心は欠片もない。
こう書いてしまうと元も子もないなぁと反省するが、自己愛の言葉は留まることを知らず、際限なく溢れ出してくる。
そんな自己愛に溢れた私だが、真っ当に精神が成長することなく与えすぎた自己愛という肥料で歪み根腐れしてしまっている。
そして、3月の男たちに共通するのは、彼らも私と同じように自己愛に溢れている点である。それも消化しきれずに胃もたれしてしまうような自己愛の塊である。
私は、「自分を孤独に愛することで他者から自分を守り、他人との交流を避けることで傷付くことを上手く避けられている」と間違った人生の解釈で生きている男が、好きだ。
何を言っているのか分からないと思うが、私にも分からないので安心して欲しい。
私自身、この歪んだ人生観から抜け出したいと願っている。だが、男性に対する恐怖心からか心から信用することが出来ない。そのため、女性に対して不信感を抱いている男性にしか安心感を得ることができない。
そしてこのような男性の多くは、有り余るほどの自己愛に溺れている。その自己愛が社会から嫌悪されることを熟知している彼らは、巧妙にも心の奥底、無意識の思考の下に隠すのだ。私は、木々の隙間から漏れ出てくる光や雫のような、その見え隠れする自己愛に生かされている。


そんな自己愛が垣間見える、この曲をお聴きください。


フィクサー / ぬゆり
http://www.nicovideo.jp/watch/sm32898817?cp_webto=share_iosapp



もう、お終いや。制作者が歌いだしたら、もう陰パお終いや。好きになってしまうやろが。
と性癖がブチ上がり、興奮冷めやらぬ状態になってしまう。

私は声豚でもある。良い男の良い声を聞くと嬉しくてニコニコと笑いながらお金を落とすだけの女になってしまう。良い男の声は精神安定剤になるため、非常によろしい。

それ以上に、私がこの曲をこの声を聞いた時に感じたのは、「ぬゆりさんも生き辛い歌い方をする」という事だった。
Y氏と同じような生き辛さを表現した歌声に、私は興奮に震えながら頭の中に点灯した2文字は

"信仰"

である。
私は生き辛い男を信仰する女でもある。すぐ偶像崇拝をしてお布施を払い、精神の安定を図ろうとしてしまう。
一般大衆には、受けないであろうぬゆりさんの歌声も、私の脳を孤独に揺らすのである。(松井優征魔人探偵脳噛ネウロ』の犯人でありながらも、主人公桂木弥子の良い指南役でもあるアヤ・エイジアを参照されたし)

3月に生まれた彼らの自己愛の強さや、自分の精神の弱さを切り売りするその姿勢を、私は愛することを止めることができない。
それは、これからも同じなのであろう。私自身がこの歪んだ思考のループから抜け出せない限り、私は3月に生まれた男を愛し続ける。


最後に、私は自己愛に溢れた3月生まれの男が好きだ。
ぜひ、3月生まれである彼の言葉と流れる音楽を、あなたにも愛していただきたい。